コレクション特別展
精金良墨:全形拓本による青銅器の美

青銅器全形拓本は、19世紀半ばに盛んになった、素描や絵画、拓本、切り絵の技術を統合した特殊な技術で、、拓本用紙に立体的な青銅器の形や模様を写しと るものである。撮影技術が発達して後、巧みな技能や細かい作業を必要とする青銅器全形拓本は伝承が難しく、今では大変珍しい貴重な芸術品となっている。本 歷史語言研究所の傅斯年図書館では青銅器全形拓本を2000点以上所蔵しており、優雅で精密な青銅器の美しさを味わうことができる。

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ベストコレクション フォルモサ運命の戦い――大航海時代の宝島ベストコレクション フォルモサ運命の戦い――大航海時代の宝島

15世紀から17世紀にかけて、ヨーロッパ船舶はアフリカ・アジア・アメリカ近辺海洋に頻繁に現れ、新しい貿易航路開拓を目論み、交易相手を探していた が、その途上で未知の土地を発見した。これが所謂「大航海時代」の「新大陸発見」である。17世紀まで、ヨーロッパの人々は積極的に未知の世界を開拓し、 海洋の10分の9以上を部分を探索した。殖民主義と自由貿易主義の気運の高まりとともに新たな航路が発見され、西と東の文化や貿易交流が非常に盛んにな り、ポルトガルを始め、スペイン、オランダ、イギリス等などが海の覇者として相次いで勃興した。

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マリアの苦悩──労働者と雇用者の絶え間なき闘争

1992年に「就業服務法」が施行されて以来、外国人労働者を合法的に引き入れることが可能になり18年が経った。しかし、「外国人家政婦」と「外国人介 護士」にはいままで合法的な休暇というものが存在しなかった。これは、各家庭内での労働という特殊な労働形態によるものであり、このことが他の外国人労働 とは異なる労働基準法の未適応という事態へと繋がった。雇用主への配慮から一年を通して無休という状況もあり得、また、これらの業種はコンビニエンススト アの店員のようにシフトを決め交代する...

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魚界の「芸妓」-クロブチテンス

日本の魚類学者荒賀忠一と吉野哲夫は、1986年に新種のテンスを発見しました。この魚は、黒と赤の太い縞模様に特徴があり、まるで黒い魚体に朱色の帯を のせているかのようで、日本の「芸妓」を思わせます。芸妓の黒髪と赤い唇の対比や、はにかんだ小さな唇と情のある眼差しを思わせることから、民族意識が強 い日本人はこの魚に「芸者テンスXyrichtys geisha」という夢のような学名を付けました。

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ジョン・ドッド、李春生と台湾茶葉の時代

ジョン・ドッド(John Dodd)は、まさにヨーロッパが果敢に海外事業に乗り出していた時代のスコットランド籍の貿易商である。李春生はアモイで生まれ育ち起業したが、太平天 国の乱により現地の商業が壊滅的な打撃を受けたため、ビジネスの場を他の地に移した。まず、ドッドが台湾に渡り、後に李春生も台湾へとやって来た。この二 人の異国人は共に台湾へとやって来て、台湾茶葉を全世界へと広め、大稲埕の繁栄の歴史を築き、やがて「台湾茶の父」と呼ばれるようになった...

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陰陽を掌中に―善か悪か、城隍はお見通し

『礼記』によると、「天子大蜡八」とは古代天子蜡祭[1]で祭られる先嗇、司嗇、農、郵表畷、猫虎、坊、水庸、昆虫など八柱の神を 指す。そのうち「水庸」とは七番目の神で「水すなわち隍也、庸すなわち城也」と言われるように、古代の天子は水庸神に対して信仰心を持っていた。「城」は 元々「城壁」、「隍」は水のない堀を指す。「城隍」は城壁と堀を守る神で、もとは農地溝渠の神であったのが後に村落の守護神へと変化した。そして、今では 国を守り民を助ける神となり、城隍を祭るという本来の自然...

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ベストセレクション:都会の中のオアシス―碧潭の今と昔―

碧潭は新店の北部に位置し、その地の出身である蔡玉麟(1892-1990)によってその名が付けられた。碧潭は新店渓が南から北へ流れた過程で形成されたもので、その広大な水面はまるで湖のようである。碧潭という名の通り、深い緑色をしている。碧潭は有名な観光スポットで、昭和2(1927)年の時点で既に台湾八景十二勝の一つに定められていた。そして、民国59(1970)年には台湾省政府が公式に定めた十ヶ所の省定観光地に名を連ねた。MRT新店線が民国88(1999)年に開通したことに加え、民国96(2007)年の政府による「大碧潭再建プロジェクト」が実施され...

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