高21.3cm、足径8.8cm
清代雍正時代、皇室の熱心な取り組みの下、西洋から伝わった画法瑯は全面的な発展の段階へと歩を進めた。磁胎、銅胎、ガラス胎のいずれの画法瑯も色彩鮮やかであるばかりでなく、装飾文様もまた極めて精緻なものであった。この作品の表面の牡丹は中国の伝統的な吉祥紋様で、両側肩部分に虁龍がはめ込まれ、首に巻草の環がついており、彫刻技術も精緻である。西洋の技術を吸収した後、それを伝統工芸に転用し再解釈したものと見なしてよいだろう。(文・余佩瑾)
提供:国立故宮博物院