清康熙 銅胎画琺瑯梅花鼻煙壺

総高7.6cm

ごく小さな鼻煙壺であっても、アジアと西洋の装飾における風格の融合が表れている。例えば、中心の開光(枠どりされた紋様)に金漆で描かれた梅の花の紋様は、日本の蒔絵の紋様がヨーロッパで流行していたことを表している。また、開光外側の白地に梅の花と蝶の紋様は中国伝統の紋様で、文人の節度と長寿を象徴するものである。(文・余佩瑾)

 

提供:国立故宮博物院